2008.10.19
『障害者の呼び方について』
障害者の方の呼び方について、こんなものを見つけましたのでご紹介いたします。
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『障害者の呼び方について』
最近、障害者の「害」をひらがなで書くことが多くなりました。
「害」をひらがな読みの「障がい者」からはイメージは、いかにも「社会はあなたたちを害だと思っていませんし、差別もしていません」といっているように、逆に抵抗がある方も少なくありません。
障がい者には、同意語として「障碍者」などがあるようですが、確かに、「害」の文字はいかにもと表現されていて、ネガティブなイメージがありますし、実際、ネガティブな意味で付けられたものでしょう。
しかし、長年の言葉であり、身障者(身体障害者)自身でも「障害者」と表記することもあるくらいですから、「害」そのものにあまり神経質になることも無いかも知れません。
一方、「害」の文字表記をやめて、全く違う表現をしている人たちもいます。
代表的なのは「チャレンジド」で、これは英語から来たものですが、あまり浸透していないようです。
意味は読み取れますが、、一般的にはメジャーになってはいません。英語の辞書で「障がい者」を引くと「Disabled」が一般的な英訳です。これもネガティブな言葉です。ちなみに中国語ではどうでしょう?「残疾人」だそうです。
さて、一市民として生きていくことは、厳しい状況にある「障がい者」です。「学ぶ、働く、生きる」という基本的なことを、障害者はまだまだ獲得できていないのが今の世の中で、「害」をひらがなで表記する「障がい者」という言葉だけが先行していては、当事者には「空虚の感」が残ると思います。
「バリアフリー」「ハートビル」「ユニバーサルデザイン」などの英語表記の言葉もある意味では、同じです。
障がい者が利用できる=誰でも使いやすい
私はハード面ではこのように考えていますが、実際、障がい者の方々の願いは、先に書いたように「学ぶ、働く、生きる」という基本的なものなのです。「障がい者がビルに行くことができても、そのビルには障害者の仕事はありません」では、せっかくの「ハートビル法」の本来の目標には達しません。
「自立したい」とは、障がい者はみんな思っていますが、その要件を満たせる人はまだまだ少数ですから、行政や国は実態を見て、ほんとうの実行ある「自立支援制度」を作らなくてはならないのです。
障がい者に「害」を与えているのは、整合性のない制度のためであり、社会参加の機会を失わせているのが、今の日本の福祉の「害」なのです。
2007・8・3 芦屋市議会議員 長谷基弘 さん
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