2017.04.28
自分の居場所
住宅づくりで気を付けている”肝”は、ご家族の居場所づくり。
昔は”お父さんの席”があって、座るには勇気がいりました。台所からはお母さんが何か作っている音や匂いがしてくる。トントン
この様なことはすっかり古き良き時代の話しになってしまった? 大切にしたいなァ。
それぞれの居場所をちゃんと用意してあげることは、小さなお子さんにも、お母さんにもお父さんにもお爺ちゃんお婆ちゃんにも大切なことではないでしょうか。
小さな住宅しか建てられないからしょうがない・・・そんな事情も皆様お持ちですが、今一度家族のことを思いながら考えてみては如何でしょう。
写真は皆さまご存知の東京駅です。
僕が北海道から誰も知り合いのいない八戸に行き、そこからまた誰もしらない東京での生活を始めたころ、東京駅は僕が安心できる居場所でした。
日曜の晴れた朝。用もないのに本を片手に電車に乗り、ここで降り、ものすごい数の人達が出入りするエントランスの日の当たる隅っこ、そこが僕の居場所でした。けっして浮浪者ではありませんでしたよ。それどころか毎日毎日終電まで働いていました。
デートの待ち合わせもしましたね・・・ハハッ!。沢山の思い出もできました。
写真は久しぶりに駅の見えるカフェで休憩したときに撮ったものです。懐かしなァ~。お化粧直しが終わり綺麗になっちゃって・・・。
良い建築とは、建物がきれいとかカッコ良いとか、そういたものだけ見ていては心に残るモノにはならないと感じます。
心や気持ち、思いを留め置く何かを建築に込められる様な設計士そして建築家になりないと考えています。
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