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2013.10.17

模型をつくる-完成 (高齢者住宅・車椅子住宅)

以前、模型製作中の住宅を紹介しましたが無事完成したので、ちょっとお披露目。

クライアントはとても素敵な女子3人と猫。
末永く住んでもらえたらいいな、と思っている。
A-01-IMGP2154c_1B-03-IMGP2435cC-01-IMGP2456c以下、アウラHPより。。。
[車椅子対応住宅 設計 / 監理]

施主である お母さまはマラソンと洋裁が趣味。趣味といってもフルマラソンにも出場する本格派。娘さんは勤務のほか、いくつもライブをこなすジャズシンガー。お祖母さまは、
足腰が弱くなったもののお散歩が大好きなお洒落でにこやかな女性。

このプロジェクトは、お祖母さまと娘(お母さま)そして孫娘の、個性的な女性達の為の住宅です。

-モビリティハウスの試み-
この住宅は、もう直ぐ介助そして介護が必要になるであろう お祖母さまを、娘と孫娘で支えていこうとする“心構え”の整った、ご家族の為の住宅です。設計打合せはいつも楽しく気持ちの良い会話の中に、凛とした女性の姿勢を感じながら進めていました。

特に大げさなモノはありません。只それぞれの関係を整理し、少しだけスペースにゆとりを持たせています。所謂バリアフリーと言われる常識からするとタブーではありますが、和室が高くなっています。これはお祖母さまが腰掛けるのにちょうど良い高さ。ここに腰掛けると仏壇や庭を眺められ、TVを見ながら娘達が家のどこにいても会話が出来ます。将来、本当に必要になったら、お祖母さまの部屋に隣接するWCLを改修し、トイレに改修できる様に計画してありますし、勿論、車椅子で娘達とお散歩出来る様、お部屋からストレスなく外出できるレベル処理をしています。

車椅子や高齢者住宅を建てようとすると機能を求めハードな事ばかりに気が行ってしまいますが、介護する側と受ける側、そして家族間の関係整理もとても重要です。
お好きな庭の花を眺めながら、娘や孫娘といつまでも楽しいお喋りが出来るといいな、と思い設計しました。

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